脚本:千葉克彦 絵コンテ:紅優 演出:上田芳裕
演出助手:桐山貴央 製作進行:八重樫逸郎
総作画監督:宮本絵美子、眞部周一郎
作画監督:多嘉良敢
美術:藤井綾香
【あらすじ】※公式案内引用
「レオナがデルムリン島にやってきた目的は、賢者になるための儀式を受けること。
ダイは、儀式の舞台となる地の穴までレオナたちを案内することになる。何でも思った通りに発言するレオナに当初は反感を抱いていたダイだったが、行動を共にするうちに打ち解けていく。レオナは魔法が苦手なダイに、パプニカ王家に伝わるナイフをプレゼントする。 そんなとき、突然、巨大な魔のサソリが現れ、一行に襲い掛かってくる。ダイはなんとかサソリを撃退するものの、攻撃を受けたレオナは毒に侵されてしまっていた。じつは魔のサソリは、テムジンとバロンがけしかけたもの。二人は儀式中の事故に見せかけてレオナを殺害しようとしていたのだ。毒が回り、だんだんと弱っていくレオナ。しかし、解毒呪文(キアリー)ができないダイにはなすすべがない。ダイが彼女を救いたいと強く願ったそのとき、彼の額に紋章が浮かび上がる。ダイは普段では考えられないほどの魔法力を発揮し、バロンが操る殺人機械・キラーマシーンを見事に撃破。キアリーで無事に回復したレオナは、儀式を終わらせたのち、ダイと再会の約束を交わして島を離れるのだった。 そのころ、どこか別の場所で、ある二人の男が魔王復活の気配を感じ取っていた……。」
引用終わり
初回からつながる大事な2話の演出はベテランの上田さんが担当されました。
ダイの大冒険は読んだことがなったそうで、監督に意図を聞きながら作っていったということ。
そんな方がどのようにとらえ表現されていったのかというのは
とても作品を見るうえで参考になるなと思います
【構成について】
ダイ爆発!!!は前・中・後編の3回連載
かつ週刊連載に向けての設定追加の構成も入っておりそれを1回で再構成する形です。
1話の「あなたが勇者ダイ?」から再度始まる2話は
タイトルとおりダイとレオナ姫のなれそめというか出会いと深まる関係構築の流れ
、次のターンへの橋渡しとなっています。
【心情からみる関係変化の様子】
こんなに小さいの?という言葉を受けて、あいつ性格悪そうという言葉を口にするダイ。
そんなに率直に口に出す人は王女の周りにはいないだろうし、レオナもちょっとむっとしたのかもしれない、
その気持ちをそのままに道に迷わない?案内できるの?と子ども扱い、お互い顔をそむける構図での始まりでした。
※ここで確認、あくまでダイはレオナ自身の性格について言及で、
他の人たちが配下であれ、別の人たちとしてちゃんと接している。区分けできているところも注目。
・なんで見直した?
そんななか、道をふさぐモンスターにダイは話かけてどいてもらう。
その様子に、見なおす様子をみせるレオナ。すごいとなぜ思ったのか、
① どかすこと自体
② 従わせる、命令ではなない
③ 「友達」として、お願い。
④ 人間だけど、モンスターと心を通わせる
という部分で、興味がわいたのかなと思う。
王女には「友達」は存在しなかったと思うので、命令以外での関係というものは、
手に入りがたい憧れなのかなと思うのです。でもその願いって「友達になってよ」
というダイが願ったものを思うと、少女としてのレオナにとっても、それは一番欲しい大事なものだと思うのです。
それを種族を超えて得ている少年というのは違ってみえてくるかもなと思う。
そのうえで、「ほかになにかないの」「魔法とか」と聞いてみることになる。
そこで、契約はできたけど使えない、才能ないんだという。
魔法使いになれっていうけど、と落ち込みを見せられる。この時、なんでか彼女は
、契約はほとんどの人ができない、それだけでもすごい、魔法使えるようになるよとは彼女は言わなかった。
それ知っていたのに。
これって、ダイが魔法使いじゃなくて勇者になりたいという望む心に寄り添ったのかなとか思う。
ハッキリいう彼女がその辺いわないあたりにそんなところを感じた。
でもそれは人を育てるとかそういうところからの配慮でもなさそうなのが、いいよねと思う。
ちょっとなにかしてあげたくなったのだろうと。理由がはっきりしない好意がまたいい
・なんでパプニカのナイフをダイにあげたのか
前述したように、「勇者」になりたいといっていたから
不得意なものよりせめていい武器をというのが。心に寄り添った言葉だったと思う。
その時持っていた刃物が代々伝わるパプニカのナイフっていうのが、思い切りがいいですよね。
勇者っていうならといいものあげるのが、可能性を信じている感じがあって。
それってダイに通じたのだと思う。ほしいと思うものをハッキリ言う言葉が心に届くようになっていく
・洞穴の中で言った言葉の影響
毒で命がかかっている時に、ダイのもっと魔法をまじめにやっていればという後悔。
そこに対していった言葉が魔法契約できない人が多いのにほとんど契約できたの才能ある証拠だよ、いつかできるよ。
ダイの気持ちに寄り添っていわなかった本当の気持ち、自分のことじゃなくて、ダイの為に。
最後の力をつかったレオナに対して。ダイはどうおもったろうか。
ハッキリ言う言葉は全部自分の為だった、ブラスじいちゃんだってダメだっていった魔法
それをできるよと信じてくれた。勇者になるならと本気で思ってくれた。
初めてあった女の子(大人はずるぼんだけでど、同じくらいはレオナが初めて)がいなくなってしまう。
それは嫌だったよね、絶対助けたかった
レオナ姫っていってたのに、この瞬間レオナって言う、姫じゃなくて女の子なんだよね。
ここで初めて紋章の力が発動する。「大切な人」を守るためにダイの力は発動したんだなと
ダイとレオナの2人の関係がこれで伝わってきます。
洞穴を抱えて脱出したときの構図は、まだ紋章の姿は見えず。
抱えて、前を見据えて見開いた目という絵が描かれました。
個々の構図なんですが、「不死身の救世主」氷魔塔のヒュンケルとマァムの最後の絵と同じなんですよね。
ここは意図して合わせてきたんでしょうか。
「大切な人」という表現をダイとレオナヒュンケルとマァムは、
前者はマァムに、後者はアバン先生にされているのですが。
心情として同じ事なんだなとそのようにつながるななどどおもったしだいです
紋章が出た時に、BGM「小さな勇者」がかかったのもとてもいいです。
勇者かもしれないな、が勇者になった瞬間大切な人を守るために使う力という事なのだろうかそんなことを思う。
・次につながる言葉
島を去るとき、レオナは勇者になったら来てねという
そして姫じゃなくてレオナって呼んでと。
2つの言葉をダイに渡した。姫様の島の子だけど
同じ所にいたいレオナの想いが嬉しいダイだった。
そして、場面は変わり魔王が復活したことを知る先生とポップが登場する。
勇者に会いにいくために。
次につながる言葉を残し次回に向かう
・余談 変わらない人悪とはなにかということ
人間は変われる。そういう事を伝えたい、だからこそ
変わらない人というものを、今回登場させたと思います。テムジンとバロンです
【特徴】
① 力もしくは権力や栄達に心を奪われている
② 互いを気遣わない
お互いを心配する描写がないのです。お互いの目的だけで一緒になっているからでしょうか。
大事なものが自分だけなんですよね。共通項として
で思うんですが、そう描写されている人は最後まで改心しないんですよね。
変われないとという状況をつくる要因が
それなんでしょうね。と思いいたる。人種や立場じゃなくて上記2つなんだと思いますね。悪の根源って