・企画、監督、脚本
監督はじめプロデューサーはダイど真ん中世代ということで熱量が半端ない※三条先生談
唐澤監督の最初の言葉が「漫画を生んでくれてありがとう」
その熱量は脚本作りに反映していました下記はその象徴(インタビュー引用します)
内藤:シナリオの打合せではでみんなで、コマに込められた先生の意図を読み解こうと血眼になっていました。
内藤:シナリオを三条先生、稲田先生に確認していただく中で、やっぱり先生方が大切にしているところも感情や心情だと改めて感じました。感情の動きは、原作でも一貫して丁寧に描かれている部分でもあります。
唐澤:やはり原作物は作者が絶対に見せたい部分があると思うので、そこを演出するように作っています(略)だから原作で表現したかったことを読み解いてなるべく拾っています。
シナリオは脚本のことです。
なので、脚本の確認は三条先生にしていただいていたような感じですかね
(逆にいうと演出、映像自体についての確認は、演出等から質問しなければ確認をされていないということは言えそうです)※ここで確認せず起こってしまうバグがあると思う。
1コマへの意図確認に対する姿勢が結果としてあの作品の解像度になったのだと思う。
(個人的には作品中の解釈違いがなかったので自分の血眼の方向性間違ってなかったと思った次第です)
脚本段階での変更だとは思うのですが、漫画の見せ方の流れと映像の流れは異なることでの順番変更だったり、シーンの挿入場所が異なったりした場面は「そうそこ直してくれたほうがわかりやすい!」「誤解なくていい」とかありましたし。台詞変更もよかった等もあったので。そこは各話のレビューで詳しく紹介したいです
・絵コンテ、演出、演出助手
担当話数(映画なら担当パート)の現場制作責任者。担当話数、又はパートの『監督』と言ってもいい立場の演出
2022年放送休止のアクシデントを機にダイ大スタッフさんの非公式Twitterスペースで
初めていろいろと勉強させていただきました。どんな工程をたどるかどんな人がかかわっているのか
そうした目でみると、とこの層にもダイの大冒険の好きな方がひしめきあっていて、
絵コンテや演出が一緒か違う人かで大きく作品の色が異なるし、演出した方の個人の想いや熱意などで回の出来というか表現(見せ方や時間の使い方等)が全く異なるなということがわかりここは個人差が大きいところだと。
でどんな方が演出にいるのかなーと調べたところベテランの方の中に新人に近い方や若手が
多数起用されていました。
絵コンテ・演出の場合 かならず絵コンテにベテラン、や外部の方 演出に若手が起用されていたので。
回の後半に絵コンテ・演出を若手が任される回が増えていっていたさらによく見ると
・・・演出助手という項目があり演出をベテランがしている場合助手に若手がついていたので、
この段階もあるんだと!となると 演出助手→演出→絵コンテ
の段階を踏む育成プランも兼ねているのだなと読み取れました。
※これ作画や進行でも起きていたと思います
唐澤監督インタビューで
演出は僕がやりたいところももちろんあったのですが心理描写等で経験あるベテランにお願いした回があった
皆のモチベーションを下げない采配が必要だったことなどが言及されていました。
希望者だけでは実力差やバランスが崩れますし、心情的描写が多い重要回など意図がある回は
ベテランにという配慮を行うなどがあったのではないかなと(と推察しています)
※下記追記部分
【総作画監督】
シリーズ全体の作画を統一する人のこと。
実績があるアニメーターが起用される、ダイでは見た感じ重要なシーンの統一をはかるというくらいなのかもしれない。負担大きいと思いますし。
【作画監督】
複数のアニメーターから上がる原画のクオリティを統一し、レイアウトや動きをチェックし修正指示を出す表情など演技部分のクオリティ向上等を行う
原画が提出されてから仕事に取り掛かる都合上、原画の遅れなどの影響を受けやすく、納期に追われることも多く負担の大きい立場。的確な指示を出すためには、原画よりも画力が高いことや演出への深い理解も求められる。多くのアニメーターに指示を出したり、監督や演出家の意図を汲みながら共に制作していく上で、連携力やコミュニケーションスキル、個性もでるので作画監督さんがだれかでその回の特徴とか雰囲気がわかるなと個人的には思います。
【アクション作画監督】
アクション時のキャラクターの動きを統一する役職
ヒュンケル編より登場しました。
・制作進行、仕上進行、美術進行
【制作進行】
監督や演出家と調整をし、完成までの追い込み作業をする. アニメーターと監督や演出家との橋渡しをする役割各話何人かが違う方がローテのように携わっていました。
たまにいつもの方でない方がかかわった回はなるほど・・・となるので大事なポジションだなと
【仕上進行】
東映撮影所内で東映の刑事物や2時間ドラマ、特撮キャラクター作品等のテレビ番組作品を製作する過程に於いて
映像を仕上げる過程の進行・管理をする業務。
【美出進行】
制作現場で、美術の全セクションを調整し、美術制作を円滑に進めるよう管理する仕事
【余談】1話の制作進行さんは
2018年入社の方2025東映アニメーションの採用サイトにて先輩として紹介されていました。
同じサイトで演出助手の方も紹介されていました。
採用のところに乗せる方は基本しっかりした人や新卒等にアピールできる人材を紹介するので、
評価よかったんだろうなとか思いました。
個人的な話ですが、進行さんとは他社さんで知人もおり、クリエイター相手の進行って
大変なお仕事だなと思っていましたが(察しろ)、重要さは調べてはじめて実感した。
チェックして、戻す等するポジションって大事ですねと感じましたよ。
【動画検査】
動画の作業上のミス(線抜けとか)やデッサン、絵柄、演出意図に合っているかをチェックする
動検がたまたま違う人だった際にも…なことがあったようにおもう。
では次より各話レビューに進みたいと思います
序盤 デルムリン島とロモスの脚本はシリーズ構成を務める千葉さん
ヒュンケル編は隅沢さんが一環として担当
ここには意図があったと思いますので
各話レビューをしたうえで探ってゆきたいと思います