・マァムってどんな役割?
三条先生の語る部分からみていく
パーティのおふくろさんです!と言及
他こんなことも
──読者の代弁者であるポップが憧れる対象
ポップが奮起できるように、彼が好きになっちゃう相手、
彼を成長させるキャラというマァムの役割を最初から決めていた。
──前線で戦う女性キャラ
お姫様のレオナは前線で戦わないので、戦う女の子を入れたかった。
前線で活躍するヒロインは、ポップにとってのヒロインという構造。
(各媒体より総合)
──参考にした役割DQ女性キャラ
3人組にする際ドラクエ2をイメージ、ポップがサマルトリアの王子、マァムがムーンブルクの王女。
DQというと主人公の相手は姫、そこはレオナ。姫は前線にでないため、一緒に戦う仲間として
ドラクエ3をイメージ。男女で能力値はほぼ変わらない。ドラクエ視点なのでジャンプにない概念
ではあり新しい部分だったということ
(オフィシャルファンブックより抜粋)
女ガンマンというコンセプトで生まれ、一緒に戦う女の子にどう、好きになっていく要素を加えていくかここからはそこから考える。おふくろさんポジなのに好きになる?母が恋愛対象?となりますよね。ここについて解説してみる。
・役割としてのおふくろさん
バトル漫画は母という存在を見せないようにして(母がいない、すでに亡くなった設定が多い)と多くの漫画を見て思います。父を倒すはエンタメになるが、母を倒す、倒されるは、少年にとってエンタメになりえない。
「母ちゃんだけはやめて」「母ちゃんにだけは酷いことするな」が少年の本音と思います。
例えば新しいところでいうと鬼滅は「母親を殺された」というところから始まっているため、鬼と戦う理由としてはっきりしてる絶許だし。お母さんを害するもの絶許が、少年の大きな行動理由、そこから抜ける時大人になるのかもしれないです。
※これを思うと、ポプ君は一般的少年目線なので
ラーハルトの「母は害され」は「なにもしてないお母さん」が理由、それはしょうがないと心理的に受け入れやすく。ヒュンケルの「父が殺された」は悪いことしてるもあるけど、しょうがないにはならず悪いものは悪いになるだろうなって思いますね。なおマァムは、父を亡くしたというものに「仕方ない」的な気持ちは持ちやすいと思われます、むしろわかるんだと思う。生い立ちもだし性質的にもでもここで復讐を選ばないがマァムである所以で慈愛の使徒ならではなんだな。
・好きになる女性とおふくろさんの両立理由
少年たちは大人ではない。母不在でも暖かさ、やさしさは欲しい、
そして大人の入り口として惹かれる、セクシーさもまた必要になってくるようです。だがそれは母ちゃんではない(セクシーな母ちゃんは嫌、これは近親交配を防ぐ生物の本能的なものなので仕方ない部分)
需要を満たすキャラクターを作るときは、「母親」ではなく「やさしいおねえさん」(親でない年上女性)をおふくろさん的な位置に置くやりかたをしている。それがパーティのおふくろさんという概念ではないか。尚、お母さん位置といいながら配偶者どころか確定の恋人はいないのもポイントではないか。どうも「だれのものでもない」という所もないといけないように見受けられます
これは異性として見るあるある(男女共にこの傾向がある)
※尚、三条先生マインドは、ぱんちらせくしーさ等や男性がいいなと思うことを「母性」とまとめて表現する(ダイ好きtv、秘蔵のセル画を見せる際、母性なのでと言ってました)
※アーカイブは発言編集済。そのマインドで行くと母性は異性とみた女性の話
つまり、要は母ではなく、母性的本能の強い女性という意味です。そんなわけで、やさしさとぬくもりに惹かれたヒュンケルの「聖母だ」はもう男として惚れた心射貫かれた最高の意味だよ。
母性的な包容力のある女性は、男性の好みのなかでも上位に来るものです(一般的な話です、ジェンダー的役割として容認し、よしとすることを言いたいわけではないのでご容赦ください)。
メルルも「包容力あってあたたかい人」と洞察していますね
尚、声優の小松さんをマァム役に起用した理由で、唐澤さんが「あの世界ではダイもポップも精神年齢的にまだまだ子どもなので、彼らを軽くあしらったり、傷ついたヒュンケルを優しく包み込んだりと、包容力を感じられる演技ができる小松さんに決定しました。」と言及してます。ここを演じられないといけないということです
【余談1】コンビニ版でのポップの成長記録
ここでは、ポップの勇気はマァムが育てたと記載あります「まるで母のようにポップを叱るマァムの優しさがポップに勇気を与えていた」。に接するというコピーあります
母のように、でもポップがマァムを好きなの明白、母のように接しても恋愛感情発生する、この物語上ではそうなのだ。
【余談2】おふくろさんポジションの類型
三条先生がポップの位置的に近いジャンプキャラとして車田先生の「リングにかけろ」(車田先生の出世作)香取石松を上げていました。彼は主人公竜児の親友。実は憧れの女性が存在「高嶺菊(菊ねえちゃん)」明るく強気な性格だが、涙もろい人情家。頭がよく美人。ボクシングの才能に恵まれながら女性であった為。弟の竜児を鍛える。竜児を指導するだけでなく、ライバルの剣崎の心を掴んだり、スリップ一枚で捕虜などというシーンもあり、そういった役割も担ってます。石松は過酷な環境でも強く優しい菊ねえちゃんが大好き。弟の友達ポジから脱せないので認識してほしい、認めてもらいたいと行動するが、弟と一緒にされて認識されないのです。結果的に竜のライバルである剣崎と菊が恋仲となり石松は失恋する。
この部分についてポップを語る文脈で、『リングにかけろ』だと香取石松が近いのかな。実際、石松は菊姉ちゃんを奪い合って恋敵の剣崎順に負けちゃうし、エース級のキャラにはなかなか勝てない。」
と語っています(ヒーローワークスP22ポップはいかに生き残ったかより)
ここで「実際」と入っているのは、好きな人をライバルと奪い合って、負けたというところですよね。
ヒュンマ派としては見逃せなかった。尚これで強敵に一矢報いるキャラにするがミッションだそうですが文脈ときに恋の部分は一矢報いてはないかと。(原文見てね!)
尚、このライバル剣崎順ですが、お約束がヒュンケルすぎて笑ってしまう。
ジャンプ系かっこいいキャラの原型のひとつですし、菊との恋が超エモいのです(ヒュンケルの項で言うよ)ヒュンマ派は見てください
さて・・・横道にそれすぎた
実際三条先生はマァムの性格をどう書いてるのかなとパーフェクトブックに戻ります