第8話 『百獣総進撃』
脚本:千葉克彦 絵コンテ:牧野次郎
演出:大庭秀昭 演出助手:小松由依
総作画監督:香川久、眞部周一郎
作画監督:山﨑展義 美術:藤井綾香
製作進行:西本直哉、本間光夫
【あらすじ】※公式案内引用
夜遅くロモス城下町に到着したダイたちは、宿で一晩を過ごすことにする。ダイはその宿で、かつてデルムリン島にやって来たニセ勇者パーティーと再会する。 そして夜明け。ダイたちは町中に響き渡る獣たちの咆哮で目を覚ます。クロコダインが百獣魔団のモンスターたちを率いて総攻撃を仕掛けてきたのだ。すぐさま宿を飛び出していくダイ。マァムもポップを連れダイを追おうとするが、ポップは怖気づいてしまっていた。失望したマァムはポップを置いて、単身でダイを追いかける。 ロモス城の大広間では、ダイとクロコダインが対峙していた。マァムもそこに駆け付けたるが、クロコダインはザボエラから渡された魔法の筒を取り出す。中から現れたのは、なんとブラスだった! マホカトールで守られたデルムリン島の外では大魔王の魔力に支配されてしまうブラスは、自らを見失い、ダイのこともわからず襲い掛かる。しかしダイは、たった一人の家族であるブラスに反撃することができない。さらにクロコダインの最強技・獣王痛恨撃を食らい、ダイはついに倒れてしまう。
【構成とか心情からみる感想】
演出:大庭さんってベテランのかた。サンリオ作品で監督もされている。個人的には男塾で演出されているっていうので、なるほどーと。この回も伝わりやすくする工夫がされていると思う
・大事なことは二度いいます
7話前話のマァムが加入した動機から話が始まります。大事なことは2度言います。ということなのかな。わたしは「先輩」だという気持ちが行動させるところがあるのかなとおもわされます。
・夜のお城城下町での前置き
3人で泊まる、お宿の方の「大人はいないのかい」というところで、
この世界でも少年少女なんだな大人じゃないんだなと伝わる描写をいれている。
そこからの宿屋でニセ勇者たち(大人)に会う、心をいれかえた、といいつつの物言いをみて、自分より弱いものしかと腐すポップに「人のこといえるの?」とダイではなくマァムが言う。今までと言ってくれる人物が姉弟子になったので、反応は同じだけど
ここは、あとの行動につながるところになる。尚原作では部屋で交流的な場面があるが
すぐにクロコダインの「どんな手をつかっても」を入れたほうがわかりやすいのでそんな流れないと、なってるのかなと
・獣王進撃での行動答え合わせ(現時点)
次のカットでクロコダインがロモスに攻め込む。飛び起きる、3人
※ここの服装がマァムは短パンになってホッとしました。
自分より強いものが攻め入ったときの行動が前夜の言動が試される場面になった。
ダイはすぐさまお城に向かう。相手がつよいとかそんな事じゃないんだよね、知っている人(王様)を助けなくちゃ、という一心だよね
その心を受ける王様に画面が切り替わります。退避をすすめられ断る王「民を見捨てられぬ」同じことをいっています。自分だけを守ってもしかたないし。あきらめたものに奇跡は起こらない。
この2つの流れが光の道をしめす
でも、人間は単体では力は弱い、強い力の前でどうすればいいのか。
その光は1人で灯せてもつなげない、つなぐ人がいなければ、志を同じくする仲間がいなければ。
・助けに行く仲間は
マァムはダイを助けに向かう。
でも心を入れ替えた?でろりんたちは行かない、そしてポップも。でもダイは友達なんでしょう?という問いただすマァムの声に、うるさいなという風にふりはらう、弱い自分は悪くないというそういう理由を持ち出す。恐怖で助けに行かない罪悪感を持ち出さないために言葉をつむいじゃう。ダイの目的自体も否定してしまう。誰かのために、誰かを見捨てることはできないという生き方をしているマァムとしては、信じがたい言葉、力はだれかのためにつかうものという先生の言葉を聞いているはずの弟子が!あいつのせいで敵が襲ってくると。。
だからこその涙、だって仲間をしんじてる人だから。起こっていない、悲しんでいる。
助けるために仲間になったのに。
「あんたなんか最低よ!」と走り出す
※顔もみたくないわはなかった、これを抜かしたことで、まだひとかけら信じているマァムというところを表せたと思う。
言われた側のポップも怒られるよりもつらいよね。横っ面はなぐられたけど。
ここまでAパート
・ダイの弱点、マァムの弱点
ここでマァムはダイの育ての親がモンスターだと知るんだね。たった一人の肉親、独りぼっちになっちゃうという言葉。かれはマァムよりも年下の弟子。 ここで思い出そう彼女の旅の目的を ダイを助ける、弟弟子を導くこと、守ること。でも、このままでやられてしまう、でも、というところ。ここは変わってない最初からそうだった。彼女は守る人の心を殺すことはできないんだよね、特に家族関係については自分もいないのでわかるだけに
※パプニカでその判断を変えたのは、このあとの出会いが関係しているのとダイの家族関係でないからだ、でもそれは先の話です。