第4話「魔王ハドラーの復活」
脚本:千葉克彦 演出:若野哲也
演出助手:小松由依 製作進行:久家七海
総作画監督:宮本絵美子、眞部周一郎
作画監督:石川てつや 美術:藤井綾香
【あらすじ】※公式案内引用
火竜変化呪文(ドラゴラム)でドラゴン化したアバンは容赦なくダイを攻撃する。ダイはナイフで応戦するも、鉄よりも固いドラゴンの皮膚には歯が立たない。アバンが吐き出す炎を破るためには、力の技・大地斬ではなく、スピードの技・海波斬が必要だ。そのことに気付いたダイは、ぶっつけ本番で海波斬をマスターするのだった。 ダイが課題をクリアしたそのとき、一同は、強大な力を持った何者かが島に入ってこようとする気配を感じ取る。マホカトールの結界を破ってアバンたちの前に現れたのは、なんと魔王ハドラーだった……! ハドラーは、アバンがかつて自分を倒した勇者であること、アバンに敗れたあとに大魔王バーンの力によって蘇ったこと、そして現在は魔王軍全軍を束ねる魔軍司令となったことを語る。ハドラーの極大爆烈呪文(イオナズン)に、アバンストラッシュで応じる。しかし、特訓で魔法力を消耗していたアバンは、以前よりも力を増したハドラーに劣勢を強いられる。思わずダイが加勢するが、小さな傷を負わせるだけで軽くあしらわれてしまう。ダイの攻撃に逆上したハドラーは、ダイとポップに向けて閃熱呪文(べギラマ)を放つ。絶体絶命かと思われたそのとき、アバンは自らの体を投げ出しダイたちをかばう!
【構成について】
演出は若野さん アクションが得意な方という認識です。
冒頭に魔王がデルムリン島に近付く様子をみせる危機が迫ることを教える。
切り替わってドラゴラムを使う場面より始まります。
このときポップは隠れて見に来ていない。自分でこっそり修行を始めていた※変化が見える
ヒャドも使えないダイを心配して思わず走り出す。無茶すぎる止めないとと、思ったのかな、ちゃんと、友達を心配する描写が入る
海波斬の為に鼻が傷ついたので、ヒャドで冷やしましょうかとポップが言うが「それならダイ君に」「ナイスサイズ」というやり取りで鼻にばんそうこうというギャグ線を回避、コメディ要素をできるだけ少なくしていく方針なのかなと思う。
このアイスブレイクから魔王襲来対決となる。
大魔王の存在を明らかにする。魔王の再びの勧誘を断るアバン。信条とともに現実として世界の半分を渡せはしないでしょう?という指摘で魔王の冷静さを欠かせるのもわすれない。そんな様子がより佇まいで感じられた
【心情からみる感想】
・ポップとダイ ポップの勇気について
修行の様子をみにきていたけど、この日は見に来ていない、こっそり修行をしていた、ダイに負けないようにという気持ちがわいたようです。でも
負けたくないのはライバルだからではなくて対抗意識からじゃなかった、友達だからなのがわかる
何故かといえばドラゴラムでの修行とわかったら、すぐやめて走り出すかたダイはヒャド使えないことをわかっているからだ。
ダイが魔王を倒す戦いを先生と一緒にというダイを止めるのも、かなうはずないだろうと止めて、ブラスさんとともに退避する。この段階では先生が倒してくれるという気持ちもあったろう。
ただ先生が傷つきダイが飛び出してやられた際
ダイを助けに飛び出すということをしている、かれはそういうことが最初からできるんだよね。
でも、あとでは怖くなった。できなかったは。多分このあとの先生の戦いをみたからだと思っています。
・アバン先生の目的の変化
ドラゴラムからの海波斬習得の見込みについて
かるーい感じで話していたけども、論理的に見込みを図っていたことが会話からうかがえる。
そして、何故ポップがここにいるかをわざわざ言及するあたりは教育者として言うタイミング等をよくみている。何故いるのかについてはわかっていてもあえて聞く、そうやって向上させていくところがある。
言うべきことと言わないべきことがわかっている人余計な一言は決して言わないということだ。
最初は倒すことを考えての行動だったかもしれないでも、かつてより強大となった相手をどう倒すか。
そこに対しての覚悟の形成をこの回で見たように思います。
魔法力を使ってしまったという側面はあるにせよどう打開しようかというところはあったと思う、まずは引かせるというところも視野にはあったのかな。
自分の所にきた理由をまずは探る必要もあったでしょうし。その上でハドラーの後ろにいる大魔王という存在について知り、どうじたばたするかというところがあったように思う。
① 自分で打開する道があるか
② 弟子のポップと未来の勇者ダイをどう守るか
この2点をどうするかというところ。してはならないという選択肢のなかに自分の命は二の次なところのある方であるので、倒れ、傷つくダイ君を見て、ある覚悟をもって立ち上がったように思う。
ダイ君の可能性にハドラーが気が付いてしまったのも猶予がないという状況になったところもあり
背を向けてかばったのかな・・。
背を向けてかばうっていうのは、敵を倒すことより
大事なものを守るものが先にきている、
最優先がそれだったということ。
もちろんこれしかできることが残されていないもあるけども。
このかばうという行動は以降のキャラでもでてきますので「誰に行うか」その背景をみるのも重要かと思います。