第11話「魔剣戦士ヒュンケル」
脚本:隅沢克之
演出:渡辺正樹 演出助手:重矢葉月
総作画監督:香川久
アクション作画監督:眞部周一郎
作画監督:河野宏之 美術:藤井綾香
製作進行:駒水優之介
美術進行:澤田真央起 仕上進行:井戸博善
CG進行:上野翔
さて個人的に重要な回なのですが。こちらの
演出をされているのが、渡辺正樹さん、ですね。地球へ…演出されてる方、SFとかアクションのイメージだったので、鎧化シーンとかあるこの戦闘回にはいったのかなあとか。
演出助手の重矢さんは外部の方と組むことが多いのかな?理由はわからないですが。
感性のすてきなかた、その場を演出タイプかなその分、読み込み型ではないのかもしれないと通して思う。
アバンストラッシュを防いだところから、まがい物という。不足をいいあてる。
前回で勇者とはまだ言わないでというところの光の剣でまだ習得していないところを出してくるのだね。そしてヒュンケルもできないことを教えてくれる、実は二人とも不完全、強いけど、この対比も入ってるね。習得までの道のりも、似てたりする、習得できてない理由はちがうけどね。そんなこともここで設定。
・ダイとポップが先に倒されます。
さてマァムは。呪文は効かないという、近付いてくる言葉を聞きながら魔弾銃をしまい。ハンマースピアを取る手の演出が入ってます。どう戦うかを考えている動作ですね。
・マァムとヒュンケルの対決
女とたたかうつもりはないヒュンケル
でも立ちふさがるマァム。なのでヒュンケル的としては説得を試みる
※傷つけたくないときというか、してほしくないことはいろいろ事前に言葉として言ってくれるので、優しいですよね。
でもマァムは言います、「女だって戦うわ、正義のためならなおさら」これ、マァムのというよりは先生の教えだよなて正義が入るから
なので、しなくてもいいのに反応しちゃうヒュンケルだった。(このあたりは多分納得してない感があるんだろうね、でもここをぶち抜いてくるのがマァムなんですが)
・先生の判断を信じているマァム
先生は間違った人にはしるしを渡さない
そう信頼している故の発言に。ヒュンケルはしるしをすてるという行動にでる、判別するためだけに持っていたと、わざわざ言う。
判断が間違ってるんだ、といいたいのだろうね。
・しるしをひろったマァムの内心は
なんてことを、といいながらも、アバンのしるしを拾うマァム(アニメオリジナル演出)
原作には、拾ったアクションは描かれていなかったので、戦いに入る前、憎む理由を聞く前に拾ったということ。
ここは先生の判断を信じるという部分があったこと、先生の形見をほっておくことは彼女はできないということが伝わる
先生は間違ってないはずだ、じゃあ何故?
しるしをすてたことを怒っていたりはしない、ただ悲しんでなんで?というようにヒュンケルには聞こえたのかもしれないですね。
だからこそ、オレはもっと悲しいことがあるからだ!俺が悪を選んだ正当さについてを
悲しい記憶を彼も言う気になったのやもしれないです。ここの声はダイ達に対応するような、侮りとかでなく、彼女に向けて吐き出すような言い方だから。
・ヒュンケルの昔語り
ここの絵はなぜと問うたマァムの目を見ず
顔を背けながら話す。
※個人的に、この演出が好きです。
ヒュンケルはマァムの目を見て話せない、本当はわかっているから。なんだろうな。でもやらなくちゃ許せないんだからという感じ。
・ダイと同じ、そして分かれ道
聞きながらそう思うダイ
でも違うのはここからだ、育ての親が死ぬのだ。
・涙の演出
ヒュンケル編では、落ちる涙が共通でよくつかわれていました。最初の涙はバルトスの涙でした。漢というより父の涙ですね。
・台詞の変更
バルトスの言葉「強く生きるのだ」のみになっています「一人でな」がない。これは今後の生き方として大事な変更ですね。実際バルトスはアバンに語った望みは人としてなので、一人では生きないので
・モンスターを省みない件について
これについては、バルトスを探す際仲間を省みないまま進んだ件がすこし周辺で話題になりました。初見ですと尺の問題なのかな、とおもいつつも、走るアクションで入れられるよな、工数の差かな、と思いきや。
ヒュンケルの解像度に疑問がわく時がこの後にもありました。この時に関わってる共通の演出の方(重矢さん)がいるので、その方ヒュンケルの詳細描写苦手なんじゃないかと思った次第です。この時は演出助手であるので、外部の方と連携取りにくかったとか否とはいえなかったとかそういう事情かもしれないですが。※全演出についての総論は既刊に考察本に記載しています。
・マァムが握ったアバンのしるし
復讐の心を聞かされながら、握り締めたマァム。親を亡くした気持ちのつらさは、彼女もわかっている、だからブラスを撃てなかったのだから。でも今回は世界を救った先生の行動で起きたこと、だからわかるわ、でも先生はとつないだんだと思う。
この先の言葉はどうつなぐつもりだったのか
それヒュンケルの正義のためにとでもにかき消された、正義そのものがオレの敵だという部分での彼女の表情の描写がないのは素敵な演出と思います。ここでダイの顔にすることで、この後の怒れないという流れにつなぎやすくなります。
・川に流された
先生は飛び込んで探していたんだという描写
※今後獄炎でどういう風に描かれるか楽しみ
Aパートおわり
とどめを指そうとする。
ここでどんな説得も応じないという判断になったのだろうな。(フレや、
アルビナスと一緒)私が今守らないといけないのはダイとポップだとなったからこそ、また銃を取ったのだ。
ヒュンケルとしては、なんでそこまでかなわないのに向かってくるのかが多分わからないのだ。ろうな。そして女性を殺すわけにはいかないので、ちゃんと手加減できたか確認したのか、理由は明確でないが、だから倒れたあともマァムを少し見ていた。この隙が
ダイの反撃を呼ぶ
・クロコダインの評価と涙
清廉な彼がヒュンケルを評することで
内面がこれでわかる。
間違っても女に手をかけるやつではない。
これ、クロコダインは容赦しないからこそ、こういうところを守りかつ勝つ部分を評価するんだろうな
そして、ヒュンケルの軍団長評価で
クロコダインとバランは彼のなかで評価している、(いいひと?)これでまた伏線を張っている。のが面白い。
そしてここで2回目の演出「涙」
クロコダインの涙です。これはどんな涙か、俺も人間にこの涙はかかってない、ヒュンケルいいぞ人間はの方だろう(お前にわからないはずはないのにという涙だよね)
ヒュンケル編はいろんな涙があるのだけど、全部ヒュンケルに向けた涙だね。(自身も含め)彼の為の涙が増えていくそんな流れがある
親の涙→友の涙→そして次は?
・ガルーダ飛ぶ
ポップは最後までマァムをつれて撤退するつもりでいたのがわかるよね。そしてここでルーラが使えていたらだいぶ運命は変わってたんじゃなかろうか。
でも結果的にポップはダイを選択することになった。このあとも結果的にはダイを優先していく、友を選ぶ。
もちろんそれが全員の総意なのだけど。そういう中にもかれはいるという事も意識するとまた見える景色も違ってくると思う。
・そしてクロコダインとマァムは地底魔城へ
武士の情けでクロコダインに手当をするヒュンケル。憎しみといいながらも、だれもかれにもむけているわけではないことがわかります。
そして、このまま置いておけないので、マァムも連れて帰る「人質」として囮につかう。そういう形で連れ帰ります。
ただの囮かどうかは、この時点ではわからない
ガルーダで連れていかれた先で気が付くダイ
クロコダインは?マァムは?と聞ダイ「駄目だやられた」
「無事でいるといいんだが」というポップ
そして、バダックさんとの出会いでおわり次回に続く