・マァムは前半かっこいいのに後半判断がぶれているというご意見について
ここなんですが、最初の時点でマァム像について見落としがあるように思います。
出会いのインパクト第一印象のみで人を判断してしまうやつではないかと(初頭効果※1といいます)
ここと見た目と口調での判断比重(※2メラビアンの法則)が影響していそうです。合わせ技ですね
口調が生意気。服装が女ガンマンなのも影響してそうです
(じつはこの服装、ナウシカオマージュと思われる、類型での役割、性格の暗示、
ジリオンのアップルに似てるとも言われる)※3
マァム初登場はライオンヘッドとの対峙
ここでの印象は勝気で男勝りで、判断力がある女性です内面についての言及が、
実際は後の話でされるため、つながりにくい可能性があると考えます。
(あと服装でナウシカはジャンプしか見たことない人はわからない初読が小学生低学年だと厳しいかも)
アニメで6話獣王クロコダイン、7話マァム想いとなり、彼女の人となりは次の回です
流れを理解する人は、マァムの戦う理由から内面からこの強さがでるのだなとわかるんですが、
場面、場面しかみない場合だと「アバン先生に会いたいな」という
女の子らしいとこの側面を描いてるだけに寄ってしまうかと。
ここで彼女の想いは「大切な人を守りたいから戦いはじめた」、
「銃なんて怖い武器は使いたくないが、正義には力も必要と使いこなすように先生に諭された」
「アバン先生をとても慕っており教えを大事にしている」も感じないといけんです。そこからうかがえるのは
本来の性格は優しい子。
銃は敵に使うものなのに怖がる、傷つけるのは敵でも当然とおもっていない。
怖いけどいやだけど、お母さんやお父さんみたいにみんなを守りたい。(ここに見本ロールモデルも見える)
周りの大事な人が害されるときに、守るために銃をとる。
正義のためというより大事な人のため、でも手段を選ばずに守ることもしたくないという
そんな心があります。次から話していきます
【ひとりごと】
ここを、本来の心を押し込めているとか本音をはなしてないと読み取るケースもありますが。
本音は戦いたくはない殴りたくもないので、腕っぷしで引っ張るは、やりたくはないでしょうね。
では、マァムが敵を倒す判断ができないときとできたときはいつか見てみましょう
例を当たると…
・倒すことを躊躇した相手を止めた回
① ブラスさんが敵になったとき
② ヒュンケルがバルトスを殺された恨みで魔王軍に組したかを知ったとき(捨てたしるしを拾った)
③ フレイザードが身を削り勝利の栄光で自らを証明しようとしていた時
④ ダイが父バランと対峙するため覇者の剣を求めた時(ダイに真意を聞き翻意)
⑤ ヒュンケルが憎しみをもと闇の闘気でミストを倒そうとしたとき
⑥ アルビナスのハドラーへの想いを知ったとき
⑦ 倒れたミストにとどめをさそうとしたとき
【理由】
1:ダイの「たった一人の家族」という心と涙に
引き金を引くべきだったが引けなかった。倒さないと全滅の危機なのにできなかった
2:亡くなった親への悲しみ所の行動、わかるが
その悲しみで、悪をおこなってはいけない
止めねばとヒュンケルと対峙を決意し敗れる
3:栄光への執着に我を忘れたものを止めるすべがなかった
※止めたいけど。力が及んでいない状態です。力なき正義は無力でありますね。
【!】ただ例外がありヒュンケルだけは、マァムの慈愛により、負けを認め使徒に戻りました。
※これは翻意の理由が正義ではないね・・・。
以上は僧侶戦士、以下は武闘家です※
4:たったひとりの家族なんだとブラスをかばったダイ君の実の父なので、
倒すというのはダイ君のためにもするわけにはいけないと思ったんではないかと。
※ここは倒すではないことがわかり解決
5:ヒュンケルは、一度悔い改めた心を犠牲にして敵を倒そうとしていた、みんなのために。
それをやめて欲しかった戦うならば、光をあなたの心を大事にしてほしいという願いだった。
6:助けたい思いは同じでも、手段を間違えてしまった人を翻意できず、力で止めるしかなかった。
(ヒュンとラーハルトの戦いのような結末)
自分のための愛で動いた人と自分のための愛に自覚がないマァムの場合、
アルビナスが気持ちでいっぱいになっていてあの行動をしたわけではないことに気が付けなかった部分かもしれない。
※力ある正義で、守りたい人は守れた、しかし・・
というところは心にのこっているからあの返事になったのかな。愛自覚していたらあの返事にはなっていない。
7:戦意喪失した相手を倒さないは、先生もやるのでその部分と多分この前にミストについてなにか迷いが
ヒュンケルにあるのを彼女は気が付いていたので。
そうでしょう?ヒュンケルと聞いたかなと。ここで気にするマァムがいたから、
ミストからマァムを救ったのがヒュンケルだと彼はいわなかったんだろうな。
理由もハッキリし迷いはないが、彼女は気にするだろうから余計な心配をさせたくないのだろうと。
躊躇するときのワードは「仲間の家族」「大切に思う存在」ですね。
大切な相手が失われることは、できず。勝利より優先してしまう。
それは一貫していて、父を亡くしたことが影響しているのかもしれない。
元々の旅立ち理由もアバン先生の仇をうとうとする弟弟子を姉弟子として助けたいだったので
判断すごく一貫している。キャラブレではなく見る視点が不足していただけではないかと思う。
尚②と⑤は最終的に、対峙する覚悟をきめた。
理由は互いの想いの結果が相容れない、そして自分しか戦えるものがいなかった、
ほかに守りたい人があったため対峙したようだ。
基本的に自分が助かることよりは、誰かを守るために相手を倒している。
・マァムが思慮なく行動するとき
逆にいうと思慮なく感情的に行動するときは、守れず誰かが傷つけられた時です。
または助けられなかったとき。尊厳を傷つけられたとき
ハドラーに先生たちを侮辱された時、どびかかかったのは。
そういう侮辱が一番許せないことなのだと思う、光という制限を付けて戦う人たちに対して、
ほんとに大事に思ってるのだなと。
ミストにとびかかったときもポップがやられたと思ったから。
すべて仲間のことを思うあまりなんだなと。ここで判断できるのがクールさですが
そこからもっとも縁遠い子なのかもしれません。
ここからはマァムが判断できたケースについてです。
・実は的確な判断を彼女がした時は限定される
① クロコダイン戦初戦
② バルジ島での撤退
③ バルジ島中央塔に向かう
④ ザムザ戦
★ダイとポップ(弟弟子)しかいないとき
★自分のスキルしか打開策がないとき
に集約、つまり守るものしかいない時なのですね。
この役目を出来るのが序盤彼女しかいなかったから、その役目を行っていたことがうかがえます。
(まあ姉弟子ですし実際)
つまり以降はこの役目をしなくていいことになった理由があるということ。
戦闘面と心理面で変化がありました
・守る役割の交代、請け負う人が現れた
彼女より年長の使徒ヒュンケルが①以降に参加、にその役割を担うことになる。
※守るというか、直接先陣を切り敵を倒していく形ですが、大抵の敵は粉砕してくれるため。
同じ前線にいる彼女が判断する前に対応できる
②からはヒュンケルが別行動ないし死んだことにっている場面で、マァムが判断する役割を負っている。
マァムは戦う目的がダイとポップとは異なる(2人を守る)、
なにが仲間を生かすことになるのかを最優先に考えて判断している。
ヒュンケルは命かけて仲間を守るを命題にしているので。
すべて敵を請け負って後続を断つ役割や先陣を切る役割をしている。
撤退も進めも先に言ってくるので判断しないで済んでいるという形
頼れる存在ができたことでその分、本来のやさしさを発揮する場面が増えていったと思われます。
だから勇敢な選択をしなくなって、より平常時にちかい自分らしい選択をできるようになったので、
自然な彼女を見れるようになっただけといえます。
だからぶれたのではなくて
最初から変わってなくて、もともとの本質が現れてきただけなのだと思われます。
私はそんな迷いもある彼女が好きですけどね。
大人でない彼女の素がでていて。
さてそんな本質をあらわにした彼女には少しずつ変化が訪れます。